50代後半にしてなおまだ盛ん!
30年以上にわたって活動を続ける、現存する最古のバンド、ムーンライダーズの新譜は、またしても色を変えて登場した。
21世紀に入ってからの、オリジナル・アルバムは、自分にとっては「Dire morons TRIBUNE」くらいしか何回も聴くものは無かった。
その後のスタジオ録音は、どうも自分の好みからは外れている部分が大きかったからだ。
そこでやろうとしていることは、分からないわけではないが、それは自分の好みではなかった。もしかすると、年齢を重ねたバンドは、この後はこのままの方向に定着してしまうのだろうか、などとも思ってもいた。
それが、新作に先立って、ネット配信した曲あたりから、微妙に変わってきているのが感じられるようになった。
そう、過去音源として発掘されている、ライブ音源の、特に「Modern Music」から「カメラ=万年筆」の頃のライブに匹敵するかのくらいの、バンドとしてのパワーを見せ始めたからだ。
曲の一つ一つから滲み出てくるかのようなライブ感、その理由は、公式サイトでの鈴木慶一のインタビューを読むと分かるような気がする。
そんなパワーを、50代後半にして再び醸し出すこの東京生まれ、東京育ちのバンドの底力を見せつけられた思いだ。